瑞穂はペニスへの器具の刺激と前立腺への刺激で....しかも男のペニスであるということにより一層動揺しながら、半ば強制的に3度目の射精をした。
身をよじりながら悶絶する瑞穂は、射精する震えるペニスの動きと共に腰を突き上げ鴨居のいちもつを締め付けてくる。鴨居は歓喜に浸った。
彼もその締め付けで達きそうになったが、ペニスをアナルから引き抜き、横柄な態度で瑞穂を跨ぎ涙に濡れた瞳でぐったりとしている彼の顔にめがけて射精した。
「あッ..ぐぅぅッ」
瑞穂の奇麗な髪と、木目の細かい肌の顔や濡れたような唇に精液が散った。
「クククッ...オマエのケツ加減がイイな!!」
「これからも俺の肉奴隷になってもらおうか!!!」
瑞穂はぐったりと放心していた。
鴨居は満足したのかビデオのチェックをするとバッテリーボックスを仕舞い込み、器具などや拘束具をそのままにして、瑞穂を残し出口のドアに向かって歩いて行った。
そして振り返ると口を開いた。
「オマエはそのままでいろ!!」
「誰かに発見されてその恥かしい姿を晒すがいいさ!!」
「!!...」
瑞穂は情けない気持ちで一杯だったが声を殺してこらえた。
鴨居が重いドアに手をかけ、開けるとそこには九頭龍がいた。
彼は顔から血の気が引き、ドアを閉めようとしたが...九頭龍は力ずくでその扉を抑えた。
「鴨居、巌瀬を知ってるか?お前とここに入ったって話を聞いたんだけど...」
九頭龍は、部活に出てこなかった巌瀬と鴨居のことが気になって部を抜け出し彼等を探していたのだ。暫く外で様子を見ていた時に偶然鴨居が出てきたのだが、鴨居の動揺した様子で嫌な気配を感じ、彼は無理やり中に押し入った。
そして中に入ると、九頭龍は目の前の窓辺に異様な光景を見た。
無残な姿を晒す瑞穂をまのあたりにし、言葉を発することができない。
「.......」
----なんだ!これは??
まるでキリストのように両腕を吊るされた瑞穂。
両足を広げられ
陰惨な行為で汚された
涙に濡れる
冒涜された俺の心の一部....----
九頭龍の切れ長の無表情な眼が凍りつく。
その瞬間鴨居は地獄を見た。
九頭龍は頭に血が登り己の魂の冒涜者に踊りかかっていた。彼は拳が壊れるかと思うほどの勢いで殴りかかり鴨居は数メートル飛んでいた。そして倒れた所に馬乗りに跨りマウントポジションから打撃を食らわせる。鴨居は腕でガードをしていたが抵抗せずにその制裁を受けていた。抵抗できずに?!...
彼は抵抗していなかった。
数発殴ると、それに気が付き九頭龍は殴るのをやめた。
鴨居は腕の間から、おどけたような涙目でこちらを見ていたのだ。まるで飼い犬が飼い主に許しを請うような...
そんな眼を見て彼は察した。
それは自分を慕っている眼で、親に構ってもらえない子供が玩具を壊して親の気を引こうとしているような...そんな眼だったからだ。
九頭龍は鴨居を肉親のように思っていたので彼を厳しく責めることが出来なかった。しかし、自分の一部である瑞穂を陵辱したということで激しい怒りにかられている。
九頭龍はまっすぐに鴨居を見ることができない。
--奴がこんなことをするのは俺の責任だ!
こんな行為をする前に俺がコイツを止めることだって出来たはずだ!!
コイツを殺して俺も死んでもいい!
...俺は、鴨居をこんな歪んだ感情にかられないようにすることだって出来たはずだなんだ!---
九頭龍は自分を責めた。その責任感から鴨居の義兄として、そういう行為をさせてしまった自分が辛く、瑞穂への行為の負い目もあり、そこからくる絶望感は鴨居と心中しそうなほどの勢いのものだった。
九頭龍は眼に涙を浮かべていた...。
鴨居は抵抗せずに殴られていた。むしろもっと殴って欲しかった。構って欲しかった。
「もっと殴れよ!」
「どうして俺を見ねェんだよ!!」
九頭龍は床を殴った。
「お前のやったことが憎い!でも俺はオマエを憎めねェんだよ!」
九頭龍は下を向き、震えながら涙が零れ落ちていた。
そして立ち上がると瑞穂の方に向かい、振り返らずに言った。
「零児...もう俺の前に現れるな...ウセロ」
「そうしねェと俺はお前を殺しかねねェ...」
「だから消えろ...」
鴨居は九頭龍に認められたいと、対等になりたいと思っていたのだが、実際それは九頭龍に強く依存していた感情から来るものだった。そして瑞穂が居なくなることで前のように、また仲の良い兄弟のような仲に戻れると信じていた。
しかし..もう戻ることは無かった。
鴨居は肩を震わせながら荷物を持って走り去った。
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