『Infinite Sweet Pain』
+Blindness+
Scene.3

作:多雨島 ガロン

 

部部活も終わり着替えも済み、皆が散れじれに去った頃、窓からは西日がさしていた。
静まり返った無人の校内の廊下で、九頭龍がチラリと瑞穂(巌瀬)を一瞥しトイレに入っていく。瑞穂は誘われるように後を追った。
彼は一番奥の個室の中でズボンのポケットに手を入れながら壁に凭れかかり、此方を見下ろすように見ている。彼の眼孔は深く物憂げな表情をしていたが、滲み出る男のオーラは全てを包み此処がトイレであるということを忘れさせるほどの色気を醸し出しだしていた。
色っぽい首筋、塑像のような肉体。瑞穂は我を忘れたように近づき、九頭龍のはだけた学ランの下のブラウスのボタンを外しだしていた。
そこからは九頭龍の無駄の無い締まった大胸筋や腹筋が現れ、瑞穂は小麦色の無駄毛のない肉体に唇を這わせた。細くくびれた腰を手で触り腰骨のあたりにそっとキスをする。
筋肉で割れた腹筋はきめの細かいスウェードのような吸い付くような肌触りで、瑞穂はその行為で欲情していた。
九頭龍は瑞穂の透き通るような髪を撫で、彼の肌触りの良い首のあたりに触れた。
瑞穂は九頭龍のベルトのバックルを外し、制服を下ろす。そしてボクサーパンツを引き下げシンボル(男根)を取り出した。カリの張ったそれは既に勃起していた。瑞穂は、いとおしい男のそのイチモツの裏スジをを舐め上げ、その男らしい九頭龍の象徴を弄ぶように愛撫する。



九頭龍はよろめき、瑞穂の髪を弄りながら掴んだ。九頭龍の陰茎からは酸味のある雫が滴り、瑞穂はそれを味わうように舐め、本能の赴くままに搾り取るように激しく手で男根を揉みしだきながら舌で鈴口を攻めだした。歓喜に浸りながら.....
何時ものされるがままの瑞穂からは想像できないような豹のような野生的なその姿に九頭龍は心臓が高鳴った。
九頭龍は洋式の便座に座り、荒ぶるものをそそり起たせながら、瑞穂のブラウスのボタンを一つ一つ外す。そこからは薄闇に輝く小麦色の細身の鍛えられた肉体が現れ、敏感になった体は九頭龍を求めて欲情し、甘い吐息を漏らしている。瑞穂は自分の美しさに気がついていなかったが、九頭龍はそれを知っていた。
彼は瑞穂を自分の足を跨がせるようにして立たせ、彼の制服のパンツを脱がしカウパー氏線液で濡れそぼったビキニの中に手をすべり込ませた。
瑞穂のペニスを撫で上げアリの門渡りあたりを触りアナルを唾で塗らした指でなぞる様に愛でると、瑞穂はビクリとはね、悶え甘い声を漏す。

「ぁうンッ..」

瑞穂のペニスをもう一方の手で激しく摩ると、汁で濡れたペニスは腹に付きそうなほど勃起した。
大の男であり野郎なのだが、小さい子供のように彼は震える。
九頭龍は手に唾を吐きつけその唾液で濡れた指を二本アナルに入れた。

「アああァンッ.....ハァ..ハァ..」

瑞穂は苦笑しながら熱い息を吐き、悶えて身をくねらせたが、座る九頭龍の足を跨いで足を広げていたので指は難なく入った。
アナルはヒクヒクと誘うように動き、指に吸い付いてくる。九頭龍は彼の感じる部分を探し出し、指の腹で刺激した。

「あァアンッ!!」
「ハァッ、ハァッ.....ヤァァ」

他人に声が聞かれてはマズイ場所なのに思わす声が漏れてしまう。
九頭龍は瑞穂のペニスを別の手で摩り扱きながら前立腺を攻めたので、あまりの激しい刺激に足を閉じようとしても閉じれず、瑞穂はガクガクと震えながらペニスを堅くさせ鈴口から透明な雫を滴らせはじめた。

「はァッッ..はあンッ」

口元が緩み涎が上気して濡れた光沢のある唇から漏れている。彼の潤ませた瞳が九頭龍の臍下三寸を激しく堅くさせた。
九頭龍は自分の固くカリの張った己のはちきれそうな男根を唾液で濡らして掴むと瑞穂のアナルに入れた指を押し広げ、挿入しだした。
九頭龍の首に手をかけ後ろに体重をかけたような姿勢で瑞穂は腰を下ろしていく。

「うくっ ああッはァはァ」

瑞穂のアナルはヒクヒクと伸縮を繰り返し九頭龍のいきり立った男根を呑むように受け入れた。

「ゥッあアん」

九頭龍は腰をゆっくりと動かしだすと、瑞穂にキスを求めた。
舌を絡めお互いを味わい尽くすような熱烈なキスをしながら激しく腰を突き動かす。
「ああッあん!うッグッ」キスで喘ぎが封じられた。

---愛する九頭龍が俺に男根を挿入している。
九頭龍の肉体を感じる.....引き締った鍛えられた体。すべらかな肌にくびれた腰....---
それらを確認するように瑞穂は彼の肉体を撫でる。

--....そして彼の象徴。彼自身男根が今俺だけのモノになっている。----

上と下で鎖のように繋がったような不思議な感覚に瑞穂は襲われた。アナルを犯され口も舌で犯されているような、陵辱を受けているような感覚。目を開けて九頭龍の長い睫毛や美貌を見ながら、密部の奥の奥まで愛する男が入ってきていると感じた時に瑞穂は射精した。

九頭龍は瑞穂の敏感になった体を触り堅くなった乳首に触れると彼は身もだえした。筋肉で割れた腹筋を撫で、細い腰に左手を添える。右手は瑞穂のペニスを撫でたかと思うと、絞るように激しく手を上下させ瑞穂を再び責めだした。

「ァあああーーッッ!」

瑞穂を二度目の昇天に向かわせようと、九頭龍は寄り一層激しくA感覚のツボを刺激し腰を突き上げる。瑞穂も壊れたように足を広げながら腰を淫らに動かしていた。

「ああッ!!!ああーーー!」
「あァンッ、、やあッ....やめろョ..」

ガクガクと震える瑞穂の精液まみれのペニスを絞るように激しく刺激するとアナルはまた締めつけが激しくなり九頭龍は射精した。
瑞穂の震えるペニスも二度目の射精をしていた。
二人の腹は精液でまみれていたが、そんなことはもうどうでも良かった。九頭龍は疲れ果てた瑞穂を膝にのせたまま暫く彼を抱きしめていた。
スポーツ後の情事は激しく燃えた。その後は疲れが出るのか、けだるい脱力感の中で二人は寝入りそうにまどろんだ。


2002/11/15 

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**モドル**