『Infinite Sweet Pain』
+Blindness+
Scene.1

作:多雨島 ガロン

 
放課後
巌瀬は誰も居ない教室で帰り支度をしていた。
ふと見ると入り口に九頭龍が、扉に背をもたれさせて腕を組んで立っているのに、気がついた。九頭龍は骨格が良く肩幅があり、背が高い彼はそこに居るだけで絵になる男だった。
彼には、その辺の人間にはないオーラがあり、けだるそうな仕草の一つ一つが巌瀬の心を締め付ける。

先ほどまで部活で顔を合わせていたのだが、彼は主将だったので先生とミーティングがあり別れたばかりだった。なのに自分は九頭龍に久しぶりに会ったかのような錯覚に襲われ、彼の仕草の一つ一つを目に焼き付けるように魅入っていた。

九頭龍はニコリと笑うとこちらに近づいてきた。巌瀬も近づきそっと抱きつき、彼の温かく胸板の厚い大きな胸に顔を埋めた。
巌瀬は心配だった。奔放で無神経な九頭龍が自分のことを本当に好きなのかと。
彼に自分だけを好きでいて欲しいと願っていた。
九頭龍はスポーツ感覚でSEXをするタイプなので、自分と付き合っていてもどこかで浮気をしているのではないかと心配していたのだ。

巌瀬は彼がいつか自分から去ってしまうのではないかと心配していた。
だが熱い腕に抱かれて、今...彼は幸せだった。
九頭龍は巌瀬の顔に触れ、顔を引き寄せるようにキスをした。
そして彼はその手を下に下ろしていき巌瀬の制服のボタンを外しにかかった。
「え?高雄?何?」まさか、こんな所で?!
「ああ...いいだろ?」
「教室だぜ!」
「誰もいねーよ」
「ドアの鍵もしめたし、こんな時間に人なんか来ねぇよ」(教室は内側から鍵が掛かるようになっていた)

「冗談だろ?!やめろよ!」
「誰かに見られたってかまわねーよ!」
「やめろッ...」と言うが早いか彼は嫌がる瑞穂のブラウスの胸元を乱暴に開け、ベルトに手を掛け外しだしていた。
「バカヤロウ!!やめろって!」
巌瀬は抵抗した。九頭龍は巌瀬を抱え上げ彼を窓辺の張り出たスペースに座らせると制服のパンツと下着を引き下ろし始めていた。
窓の外には無人だが校庭が広がり、外からは見えている。
「やめろ!」
九頭龍は巌瀬の曝け出された股間のペニスを掴み摩って起たせようとしている。巌瀬は足を広げられその足のあいだに九頭龍はむりやり押し入っていたので身動きがとれなかった。
「高雄ッ!!・・・だめだって言ってんだろう!!」

九頭龍は巌瀬のイチモツをなで亀頭を指で摩ると、
巌瀬はビクリと震え、顔を火照らせてしだいにペニスを勃起させた。
巌瀬は身をよじり九頭龍を引き離そうと暴れているが、窓に背を向け身動きが取れないので、前面を露にされた無防備な体は九頭龍にいいように愛撫されている。

勃起とともに敏感になった乳首を隆起させて、彼は体を震わせていた。
九頭龍は瑞穂のペニスの根元を掴み、揉みしだきながら、陰茎の先を口に含み得意のディープスロートで激しく口を上下させ淫靡な音を立てながら吸い付いた。そして張り詰めた桃色の光沢のある亀頭の包皮を舌で愛でる。そして裏筋へとその舌を移動させ、たまりかねた瑞穂は思わず声がもれてしまっていた。
「ああッッ!!、ッッ...うくッ」声を押し殺そうとしているので、その声は小さいが
ビクビクと震える瑞穂の陰茎は透明な我慢汁を滴らせていた。

巌瀬は恍惚とし体をヒクつかせ、足を閉じようとはしなくなっていた。そのまま九頭龍はペニスから口を離し、巌瀬の足を持ち上げながら蟻の門渡りを伝いアナルをそっと舐める。「アアッッ」ビクリと巌瀬は鳥肌が立ち下腹が一層熱くなった。九頭龍はそのままアナルに堅くした舌を入れようとしている。
「...あッ..ああんッ!!...」
巌瀬はその行為だけで身震いした。
九頭龍が、自分の股間に....そしてアナルを舐めているという行為だけでゾクゾクと背筋に衝撃が走り、ペニスが堅くなっていた、そしてアナルがヒクヒクと九頭龍の舌を受け入れようとするかのように震えていた。。
「あんッ..はぁ.はぁ...」
瑞穂は体中が性感帯になったかのように敏感になり、しなをつくって、首をもたげて九頭龍を見ている。朦朧としながら従順に...
「あうっ....はぁっ..はぁっ.」
九頭龍はニヤリと笑い、上目使いに瑞穂を見上げて言った。
「お前のココかわいいよ」
瑞穂は九頭龍と目が合い、突然我に帰り恥ずかしさで赤面した。
「高雄!やめてくれよ!汚いだろう!!」
「やめていいのか?こんなにして....」
瑞穂のペニスは隆々とそそり立ち、開脚しながらアナルを曝け出している。
潤んだ瞳で瑞穂は九頭龍を見つめた。
九頭龍はオーラルの行為だけで触れてもいないのに、はちきれんばかりに荒々しく隆起した自分のペニスを、制服のパンツのファスナーから取り出し、
唾液をペニスに付け、巌瀬の菊座にあてがった。
しかし、彼はなぞるだけで入れようとはしなかった。
そしてそれはアナルからふぐりへと移動し瑞穂のペニスに勿体ぶったかのようにこすり付けた。
その様は二人の雄が震わせるペニスをあてがいながら、欲情しているというもので、
その行為だけで彼らは興奮していた。
「ああッ、、はぁッ、はぁッ、..た、、高雄..」
腰を振りながら足を開く瑞穂は玉のような汗をいて九頭龍を誘っていた。
九頭龍は瑞穂の乳首をもてあそびながら、行為に至ろうとはしない。
瑞穂は体をくねらせ唾液をたらし震えながら、熱い視線で高雄を見つめていた。
「高雄、、いッ、、入れて...」
「...俺のアナルに..高雄の..モノを...早く.いッ入れて..くださ..い」
懇願する瑞穂は敬語になっていた。
九頭龍は従順な瑞穂の姿に頭に血が登った。
彼は勢いよく瑞穂を抱え上げると、床に下ろし仰向けに寝かせ瑞穂の震えるアナルにゆっくりと挿入し始めた。
「うっくっ...ああんッ...」かすれる喘ぎが瑞穂の唾液で濡れた瑞々しい唇から漏れ、
瑞穂は目を細めピクピクと体中を震わせながら自分の足を持ちあげて、彼を受け入れた。
高雄のペニスが奥まで到達すると、瑞穂の体はビクリと反応し硬直して、腰を曲げながら感じているのが解った。
「はあッ!!!あッッ!!」
声にならない声が漏れ、九頭龍の腰の動きに瑞穂のペニスはピクピクと反応し、カウパー氏腺液が溢れ出す。そしてアナルが締まり、激しい刺激を求めて足を広げながら腰を動かす彼の姿に九頭龍は興奮した。
「あああんッ!やあッ..!あああーーーッ!はあッはあッ...」
彼の小麦色の引き締った体とほどよく胸筋の発達した胸は乳首を立たせながら鼓動を早め小刻みに呼吸をしている。九頭龍は腰を激しく動かすとカリの部分が瑞穂のA感覚のツボ(前立腺)を攻め苛んだ。
「ああッ!はあッ!!あああんっ!」
巌瀬は甘い吐息を漏らしながら快感に悶えている。
「い...イキそう..」瑞穂はアナルだけの刺激でもはやいける体になっていた。
九頭龍はグチュグチュと音がするほど激しく腰を突き動かし、瑞穂をイかせようとした。「あああーーー!!高雄ッ!!はあんッ!!」
卑猥な格好でセツナそうな瞳で見つめる瑞穂を見ながら、
九頭龍は同時にイってしまった。
瑞穂のドクドクと脈打つベニスからは白濁した精液が溢れ出し、そして引き締った腹筋の上に流れ出していた。そしてその精液は高雄の制服を汚した。

「ご...ごめん...はぁッ..はぁッ..」
「...高雄の制服が...」

瑞穂が脱力感で肢体を投げ出しながら潤んだ瞳で高雄に謝っていた。
高雄はアナルから自分のイチモツを引き抜くと、瑞穂の精液を丁寧に舐めとり
瑞穂を起こし膝の上に抱き寄せた。
九頭龍は何時もは30分は持つのにものの5分でイってしまった自分が情けなかった。

「制服なんてどうでもいいんだ」

巌瀬は九頭龍を抱きしめた。
九頭龍は自分は一度イくだけで良く、相手を何度もイかせることに喜びを得るタイプだったので、そのことに酷くめげていた。
それは自分は早漏なのではないかと心配するほどでもあった。

彼ら二人は抱き合いながら余韻にひたった。

教室の外に人影があり、二人の行為に耳を傾けている者がいるという
存在に気が付かずに......。
 

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2002/10/24
 
 
 
 
 
 

 

**モドル**