「.........」
気がついたら俺はバスルームでバスタブに入れられ水を浴びせられていた。
詩恩が横から俺を覗き込んでいる....。
「日射病と脱水症状だよ...。これ飲んで」
冷えたスポーツドリンクを口に運ばれて、俺はそれをついばむように飲んだ。
「ゴメン。俺がもっと早く水をかけてればよかった」
「オマエのせいじゃねーだろ!俺がアホなんだって!ここに来る前から何も飲んでなかったし、スマネェよ。ホント」
詩恩がニッコリと笑っている...。何時も見たことの無い屈託のない笑みだ。トビ色の瞳は優しくなり、何時ものような研ぎ澄まされた鋭さは消えていた。
「俺、安心したよ。詩恩がそんな笑顔を見せてくれてよ。オマエ俺よりずっと大人な眼をしてたんで、ホントは17歳なんだな...って思える」俺は彼に笑いかけた。
詩恩はドキリとしたような眼をしたが、彼は温かい眼をしながら俺の首をなでていた。詩恩の前髪は眼にかかり、介抱するために濡れたのか白いTシャツが肌に貼りついて筋肉が透けている。俺は彼に変な色気を感じてしまった....。
シャワーを止めて詩恩は俺の体を拭こうとしていたが俺は断り、
「俺はもう大丈夫だから」と自分で水を拭った。
「俺の部屋に行ってて良いよ。ベットで暫く寝ていた方がいい。...俺ドリンク持っていくから」詩恩は俺に下着のかえをよこしてバスルームから出て行った。
タオルで頭を拭きながら詩恩の部屋に行くと、突然寒気が襲ってきた。シャワーで冷えすぎたのだろう...。
詩恩のシャツを借りようと、俺はクローゼットの引き出しを開けて衣類を探した。シャツを見つけて取り出すとその下には、海外のゲイ雑誌が数冊入っていた。
「!!え?」
(ガチャリ)
詩恩が入ってきたので慌てて俺はその引き出しを閉めた。
「?」詩恩が不思議そうにこちらを窺っている。
「あ...寒くなったからシャツを借りようと思って...これ借りて良いか?」
「ああ、良いよ」
「滝川さんの服持ってくる」詩恩が部屋から出て行くと、俺はシャツを着てベットに横になって休んだ。眼を瞑りベットの匂いを嗅いでいると、詩恩の匂いがする.....。気持ちがいい。このまま眠りにつきたいまどろみの中で枕に顔を埋めた.....。
{詩恩はあんな趣味があるのか....変な感じだな...。あんあに豪気なのに。少年が好きなのだろうか.....。とくに偏見はないのだが、あんなにクールな詩恩がと考えると妙におかしい。
眼をあけると詩恩が目の前に立っていた。
「大丈夫?」
「ああもう大丈夫だよ」
「ドリンク、もっと飲みなよ、体が持たないよ...」
「ああ....ありがとう...」
上半身を起こし詩恩のくれたドリンクを飲みほすと、突然詩恩は俺の腕を掴みベットに押し倒し手首に手錠をかけた。それも素早い手つきで、動きも敏捷だったので抵抗する暇もなく俺はベットに繋がれた。
「え?!...おい詩恩!!なんだよ!コレ!」
「滝川さん、引き出し見ただろ?....もう俺のカテキョなんてやめてェよな!.....」
「滝川さんに会えなくなるくらいだったら、俺は思いをとげたいんだ!」
詩恩は苦笑している。
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筋肉質でガタイの良い滝川がベットのパイプに手錠で繋がれている。シャツがめくられ、
皮下脂肪のない筋肉質な体はその様をあらわにし、見ている詩恩は体が火照ってきていた。
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詩恩は俺の上に馬乗りになり、俺は両手をベットに繋がれて身動きが取れなくなっている。詩恩は妖艶にシャツを脱いでかすかに涙目になった潤んだ瞳で俺を見つめている。
俺は詩恩にえもいえぬ感情を抱いていた.....
それは、時々投げかけるこの悲しげな、もの欲しそうな瞳のせいでもあったのだ。
彼は薄手の麻地のスラックスを穿いて下着姿の俺の股間のPenisの上に跨っている。そのせいで俺は、詩恩の熱くなった部分を感じていた。
詩恩は艶かしい姿で濡れたシャツを脱ぎ、俺の顔に近づき体も押し付けて、詩恩の隆々とした胸筋の堅くなった乳首が俺の体に触れている。
俺は下腹が熱くなり炸裂しそうなほど勃起していた。
「滝川さん、俺初めてこんなに他人を好きになったんだ!」
「この気持ちは俺には止められねーんだ!今日だけ少し我慢しててくれよ」
詩恩は俺にキスをしてきた。
俺も詩恩が好きだったんだ。
彼の唇が俺に触れ、俺は詩恩の香りにくるまれながら前から感じていた彼のかもし出すエロティシズムに頭の中が朦朧とする。艶やかできめの細かい磁器のような肌。柔らかい唇が俺の唇を襲い、舌を入れてきて俺の唾液を味わっている.....。
柔軟に動く舌は俺の舌をエスコートし、俺を誘う。
「はあッ、はあッ」
「詩恩....俺をどうするんだ?俺を犯すのか?」詩恩は無言だった。
俺の口から唇を離し、首筋から鎖骨、乳首、腹筋を繊細な舌使いで舐め、陰毛に顔を埋める。勃起した俺のPenisを手にとり、舌で転がすように舐め始める。
「うッ....はあッはあッ」
俺の息子の鈴口からは透明な先走りが玉のように出はじめた。裏筋から舐め上げる詩恩の器用な舌に俺のソレは反応している。詩恩は口に俺のPenisを含むと、右手を上下に動かし柔らかく温かい舌は器用にカリ首を這い、下品な音を上げながら吸い上げ、勢い良く激しく俺を責めた。
「うああッ....あッ!!」「はうッ!!」
「詩恩ッ...!!」
俺のイチモツは悲鳴を上げ始めていた!!
--詩恩は俺を犯すのか??!俺をホリてェのか?!奴の体は一回り小さいが俺を掘るだけの力はある...。出来ればそれはやめて欲しい!!....--
「詩恩....。」
「滝川さんのココ大きいね....俺、何時も滝川さんを思ってオナってたんだよ!」
詩恩は自分のスラックスを脱ぎ、下着をとり、自分の先走りで濡れて熱くなった
Penisを摩りながら、俺に見せ付けていた。詩恩の隆起した乳首と同じ色の初々しいが立派なイチモツを....。
「俺もう我慢できねェ!」詩恩は自分の唾液をたっぷりと指にまとわり付けると、自分のAnalに塗りだした。
膝を立てて俺の上にしゃがみM字開脚で...。
詩恩のAnalは桃色で、彼の指はそこを揉み解すようにはいながら、秘部に触れるとピクリとそこは動いている。そしてゆっくりと自分で指を挿入し始めた。
「あッ..くッ」
あの寡黙な詩恩が?!!こんなことをッ!!
指が徐々にAnalに飲み込まれていく。しなを作りながらうつむき加減で震える詩恩の様子に俺の鼓動は早くなった。
ヒクヒクとAnalはヒクつき、呼吸を落ち着かせながら挿入される下腹の引き締った腹筋はその呼吸とともに動いている。
指が奥まで入ると、詩恩はビクリと体を震わせた。
「アンッッ」詩恩のものとは思えない高いハスキーな声が出て、彼のPenisがビクビクと反応をしている。
「うッ」俺はその姿を視姦しながらPenisがより堅くなり熱くなった。
--入れてぇ!入れてぇよォ!!--
詩恩が俺のPenisに唾液を絡ませ、熱くなった俺のそれを掴みながらAnalに入れた指を押し広げて器用に俺の上にうずくまり、自分の密部に俺の熱いモノを挿入しだした。
「うくッ!!...あッ」
詩恩は痛そうにしている。
「痛いのか?!」俺は詩恩の姿にいたたまれなくなり思わず声をかけていた。
詩恩は涙目になりながら二コリと笑っている。
{ドキュン!}ケナゲな詩恩の姿に俺の呼吸は止まりそうになった。
彼はゆっくりと息を整えながらPenisを奥まで挿入していった。
「あああッッ」
詩恩の前立腺に到達したとみえ、詩恩は身震いをしながら感じている。
彼のPenisは小刻みにゆれて反り返っている。そして俺のPenisを呑み込むように銜えたAnalは締め付けがきつくなった。
「うッッ」
「詩恩、お願いだから腕を外してくれ!!俺はお前を抱きてぇ!触れてぇよっ!」
俺のモノが詩恩を貫いたまま彼は枕元にあった鍵を使って、震えながら俺の手錠を取り外した。
俺の自由になった腕は、確かめるように詩恩の体に触れた。きめの細かいビロードのような肌触りの美しい肌。小麦色の鍛えられた細身の肉体に...。
俺は、彼の体に手を這わせていった...腹筋...乳首...乳頭に触れると彼は身もだえした。
そして詩恩のPenisに触れる。裏筋に沿って撫で上げ亀頭を愛でると彼のソレはヒクつきAnalが締まる。
「あんッ...」
俺は右手でPenisを刺激しながら、左手を腰にあて、ゆっくりと腰を動かし彼の敏感に反応する部分を慎重に探り当て、その部分を攻めたてた。そして次第に激しく攻撃した。
「あっ...あんっっ!!ダメっ!!」
「もう...イキそうっ!!」
彼は瞳を潤ませて汗をかき、ピンク色の乳首を堅くさせてセツナそうな表情でこちらを見下ろしている。
そして彼は激しく淫らに腰を動かしていた。
俺は彼のPenisを堅く握り、イかせない様にして彼のA感覚の場所を突く。
「やアっっ!!」
「滝川さんっ!...壊れるようっっ..」
彼は狂ったように快感に身をゆだね、陶酔しAnalを締め付けてくる。
俺は手を広げ詩恩に呼びかけた。
「詩恩!俺の傍にきてくれ!」詩恩はゆっくりと体をたわませて俺に抱きついた。俺は彼を抱きしめキスをしながら舌を絡ませ、腰を突き上げる。
「..うくっ..あンっ...あああーーーっっ!!」
詩恩が先にいき、
詩恩の蜜は震えるPenisから俺の腹筋の上に数回に渡って流れ出した。
俺はそのAの締め付けで詩恩の中に放出した。
彼は俺のPenisを引き抜くと、ぐったりと傍に横たわった。俺は詩恩を抱きしめて、こめかみにそっとキスをした。
「詩恩...。」
あんなに偏屈で大きく見えた彼が、俺の腕の中で小さく震えている。
「滝川さん...ごめん...俺..消えてぇよ」
「俺....滝川さんに嫌われたら、生きる価値もねぇ....」
「こんなことをして嫌われてもしょうがねーし...」
「何言ってんだよ!!俺は前からお前のことをずっと愛しいと思ってたんだ!!
....孤独から救ってやりたいと思ってた.....」
「俺の思いは最初は解らなかったけど、今、解ったよ...俺は、お前とこうなりたかったんだ...」
潤んだ瞳でセツナそうな表情をした詩恩を俺は力一杯抱きしめた。
俺は詩恩にこの感情を教えたかったのだ。失うと怖いほどに愛するものへの感情...
でも俺も、今までこんな感覚は味わったことがなかった。
俺にだけなついた野生の狼のような詩恩。俺はお前が大好きなんだ。
2002/8/21
---END---
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