Scene.3 作:多宇嶋 ガロン |
呉は生徒会室の書記や会計が仕事を終えて部屋を後にし帰った後も最後まで残っていた。
「イイ根性してるな。オ・マ・エ」大妻は呉を見下ろしながら口を開いた。 「な、なんだ!?その口は!」
「手なんか出してね・え・だ・ろ!」確かに手は出されてはいなかった・・・
「ぼっ・・僕のことか?」微妙に動揺しながらボソリと呉がこぼした。 「オメぇーな訳ネーだろ!!」
呉は驚いた顔で大妻を見上げた。
「オメーはやっちゃあなんねェことをしてたんだよ!ずっとな!」 大妻は筋肉質の胸と腹筋をグイグイとやさぐれた態度で呉に押し付け突き進んでいった。
「何をするんだ!」 「この制裁を受けてもらうぜ!」 大妻は呉の学ランの胸ぐらを猛禽類のような俊敏さで鷲掴みに掴み、その学ランの懐をブラウスごと引きちぎるように引き裂いた。ボタンがはじけ飛ぶ。 「う”わ”あ”っ!!」 そして学ランを剥ぎ取り、嫌がるのを無理やり押さえつけブラウスで後ろ手に腕を縛りあげた。 黒髪で眼鏡の華奢なインテリタイプの呉は大妻のタイプではなかった。呉はビジュアル系風で脂肪のない痩せた体をしており繊細で抱きしめると壊れそうなところが彼の宗旨とは違っていた。
大妻は呉のベルトのバックルに手を伸ばし、ファスナーを開けるとベルトの重さでスラックスが下に落ちた。
呉は追い詰められ温厚そうな顔を歪ませている。彼はセミビキニ(ヒップハンガーショーツ)を身に付けてはいるが生足を剥き出しにされ股間に大妻の足を挟みこまれて無理やり股を広げさせられていた。
大妻は口の端を上げて不敵な笑みをこぼした。
恐怖を感じているのに、呉は勝手に肉体が反応することに動揺した。
「無礼だぞ!キサマ!」
「はあうっ」
「きっ、汚い手で触るな!!!」 「なんだァ・・その口は!」
大妻は汚れないように自分の制服のボタンをはずす。ブラウスと学ランをはだけそこから厚い胸板が露出した。
呉は華奢で、スリムな水泳選手のような無駄の無い肉付きの体をしてはいたが非力だった。一応抵抗はしていたが、それは無駄なあがきでしかない。 呉は解剖されるカエルのように無防備に壁に貼り付けられ、ペニスが弄られていた。彼は必死に我慢していたが意に反してイチモツが硬くなり、次第に抵抗する意思が弱まっていく。そして甘い息が口から漏れ出した。 表情をあまり外に出さない、冷静で血の気ののないような白い呉の肉体は欲情して体が桜色に染まっている。
「アッ・・ゥッ・・」 ヌルヌルとしたその感触に呉は耐えられなくなっていった。
「はァ・・はァ・・」 大妻は顎を固定していた手を下にずらしていき、手の甲で首筋から鎖骨を滑らすように触れていき柔らかい乳首に微かに触れた。呉の体がビクンと跳ねる。 「クッ・・」
「ア・・・ウッ」
その間、手の刺激だけで射精しそうになっていたので、ペニスへの刺激は止めていたが、呉は自然に射精を求めるように腰を悶えさせていた。
「どうしたんだよ、俺の手の中に射精する気なのか?」
呉は突然掛けられた言葉で正気を取り戻し陵辱感が増した。 「オマエみたいな堅物が早漏なんて眼もあてられねーぜ!もう少し頑張れよ!」 大妻は余裕の素振りで笑っている。
大妻は呉の下着に手を忍ばせふぐりを手の中に収めるとアナルからふぐりまでを手を動かしながら往復させた。そして蟻の門渡りを程よい圧力で押し、ラインに沿いながら鼓動に合わせるかのようなリズムで刺激する。それは最初はこそばゆさしか感じられなかったが、しだいに淫靡な感覚に変わっていった。ローションで滑る手はアナルの周りをなで、一度萎縮しかけたペニスに血が集まる。
大妻の指は、呉のアナルのあたりを刺激していた。
「その手を離せ!」 呉はアナルへの愛撫に少なからず恐怖を感じ抵抗して叫んだが、大妻は左手で呉の足を持ち上げていたので、身動きが取れない。
「ウグッ・・」
呉は射精を抑えようと我慢していたので絶頂間が持続していた。大妻は十分にアナルがほぐされたのを確認すると指を抜き、上着とブラウスを脱いだ。 そして呉を抱えあげると会議机に座らせ、ビキニのショーツを力まかせに引き裂いた。そしてそのショーツは下着の意味をなさないほど破かれそこからは性器が露出していた。
大妻の怒張は扱くまでもなく腹に付きそうなくらい、いきり立っていた。先走りは露になりそれは下着も湿る程で、太く堅くぬらぬらと光っている。
「オイオイ、自分だけ楽しんでおいて逃げるなよ!」
もがく呉の足を捕まえ机の上で足を広げさせ、破れた下着から覗くアナルにゆっくりとモノを挿入した。カリの部分が挿入され、徐々に中に突き進むと肉襞がねっとりと絡みつきヒクヒクとアナルは誘うように動いた。 「アグッ、、うわァ・・」呉はぎこちなく体を硬直させた。 大妻のイチモツは前立腺をみつけ、そこを攻めながらゆっくりと出し入れされる。
大妻は相手の射精時の腹の奥の鼓動を感じ自分も射精した。呉は開放されると思い安堵していたが、大妻の怒張は射精してもなお堅さを失わなかった。そして彼は前傾姿勢になり呉の様子を見ながら先ほどにも増して激しくアナルファックを続けていた。 「もういい加減にやめてくれよ!」 大妻は呉のペニスを掴み扱きながら荒い息使いで呉の言葉に答えるように微かに笑った。そして激しく腰を突き動かす。
「アアッ・・や・・やめろよ・・ハァ、、ハァ・・」 呉は甘い感覚に体が支配され頭の中が朦朧としていた。 「もっと飛ぼうぜ!俺について来いよ!」大妻は呉を誘うように促した。 呉は知らず知らずのうちに大妻の動きに合わせて腰を動かしていた。そして射精感を導かれていく。 「ああッ・・ああッ・・」呉はせつない甘い声を漏らしながら淫らに大妻を求めた。 二人は何度も射精した。
----------------------------------------------------------- --数日後。学校は平穏に時間が流れていた。--
天童は中庭のベンチに腰掛けてタバコを取り出した。大妻はそこを通りかかり天童がいることに気が付き、天童の居るベンチに向かうと、持っていたコーヒーを差し出した。 「これやろうか?」ぶっきらぼうに持っていたコーヒーを天童に渡した。
天童はコーヒーを受け取ろうと手を伸す。そこで大妻の差し出された腕にDUNHILLの時計(RPMレザーストラップ)があるのを見つけた。 「オマエ・・それ、誰かがしてたぞ!まさか・・まきあげたのか?」
天童は漢としてのお洒落にこだわるタイプだったので、ブランド物には詳しかった。
「これ、やろうか?」
「人から巻き上げたもんなんかいるか!ボケッ!」 天童は前かがみに座り両腕を両膝にのせタバコを一服したあとにコーヒーを飲み、怪訝そうに大妻を見つめていた。 「そーか・・オヌシが脅かしたんか・・最近、生徒会の輩が顔を見せんと思っとったが
「脅かしてなんかネエよ!好意で貰った」
二人は暫く見つめあっていたが、なにも解らなかった天童は空を見た・・
END 2003/4/30
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